トピックの最終更新日時 : 2007-07-27

このクイック リファレンス シートでは、Microsoft® Exchange Server 2007 および Exchange 2007 Service Pack 1 (SP1) の RTM (Release To Manufacturing) 版で最もよく使用されるコマンドレットについて説明し、使用法の例を示します。
Exchange 2007 の Exchange 管理シェルおよび使用可能なすべてのコマンドレットの詳細については、
このクイック リファレンス シートでは、以下の管理タスクと機能分野について説明します。
コマンドレットの共通アクション
以下の動詞は、ほとんどのコマンドレットでサポートされ、特定のアクションと関連付けられています。
New |
動詞 New は、新しい構成設定、新しいデータベース、新しい SMTP コネクタなど、何らかの新しいインスタンスを作成します。 |
Remove |
動詞 Remove は、メールボックスやトランスポート ルールなど、何らかのインスタンスを削除します。 すべての Remove コマンドレットは、WhatIf パラメータと Confirm パラメータをサポートします。これらのパラメータの詳細については、「Important Parameters」を参照してください。 |
Enable |
動詞 Enable は、設定を有効にしたり、受信者のメールを有効にしたりします。 |
Disable |
動詞 Disable は、有効な設定を無効にしたり、受信者のメールを無効にしたりします。 すべての Disable タスクも、WhatIf パラメータと Confirm パラメータをサポートします。これらのパラメータの詳細については、「Important Parameters」を参照してください。 |
Set |
動詞 Set は、連絡先のエイリアスや、メールボックス データベースの削除済みアイテムの保存期間など、オブジェクトの特定の設定を変更します。 |
Get |
動詞 Get は、特定のメールボックス、すべてのメールボックス ユーザー、あるドメインのメールボックス ユーザーなど、特定のオブジェクトやある種類のオブジェクトのサブセットを照会します。 |
重要なパラメータ
以下のパラメータは、コマンドの実行方法を制御したり、コマンドがデータに影響を与える前にコマンドの動作を正確に指定したりするために使用します。
Identity |
タスクに対する特定のオブジェクトを示します。通常は、Enable、Disable、Remove、Set、Get の各コマンドレット共に使用します。Identity は位置パラメータでもあります。つまり、コマンド ラインでパラメータの値を指定するとき、Identity を指定する必要はありません。 以下に例を示します。Get-Mailbox -Identity user1 は、user1 のメールボックスを照会します。Get-Mailbox user1 は、Get-Mailbox -Identity user1 と同じです。 |
WhatIf |
オブジェクトに対して実行するアクションをシミュレートするよう、コマンドレットに指示します。WhatIf パラメータを使用すると、変更を実際に適用することなく、どのような変化が発生するのかを確認できます。既定値は $True です。 |
Confirm |
Confirm パラメータを指定すると、コマンドレットは、処理を継続する前にいったん停止し、これから実行することを確認するよう管理者に要求します。既定値は $True です。 |
Validate |
Validate パラメータを指定すると、コマンドレットは、操作を実行するためのすべての前提条件が満たされていて、操作が正常に完了することを確認します。 |
ヒント
Get-Command |
このコマンドレットは、Exchange Server 2007 で実行できるすべてのタスクを取得します。 |
Get-Command *keyword* |
このコマンドレットは、コマンドレット内で keyword を含むタスクを取得します。 |
Get-task | Get-Member |
このコマンドレットは、task のすべてのプロパティとメソッドを取得します。 |
Get-task | Format-List |
このコマンドレットは、クエリの出力を書式設定された一覧で表示します。Get コマンドレットの出力を Format-List にパイプ処理し、そのコマンドによって返されるオブジェクトに存在するプロパティのセット全体を表示できます。または、次の例で示すように、特定のプロパティをコンマで区切って指定して表示することもできます。Get-Mailbox *john* | Format-List alias,*quota |
Help task |
このコマンドレットは、次の例のように、Exchange 2007 の任意のタスクに対する Exchange 管理シェル ヘルプ情報を取得します。Help Get-Mailbox |
Help task<tab> |
task の名前の一部を入力して、Tab キーを押すと、指定したテキストを含むすべてのコマンドレットが順番に表示されます。Help *UM* の例のように、ワイルドカード文字を使用することもできます。 |
Get-task | Format-List > file.txt |
このコマンドレットは、task の出力をテキスト ファイル file.txt にエクスポートします。 |
受信者
連絡先の管理
Enable-Mailcontact -Identity "John Smith" -alias smith -externalEmailAddress smith@contoso.com |
このコマンドは、連絡先に対する識別名 (DN) を指定することで連絡先 John Smith のメールを有効にし、エイリアス smith と外部電子メール アドレス smith@contoso.com を提供します。 |
Disable-MailContact -Identity smith |
このコマンドは、Identity パラメータで連絡先のエイリアスを指定することで、連絡先のメールを無効にします。 |
Set-MailContact -Identity smith -Alias jsmith |
このコマンドは、Alias パラメータを使用することで、Identity パラメータで指定されているメールが有効な連絡先のエイリアスを、smith から jsmith に変更します。 |
Set-Contact -Identity jsmith -Manager user1 |
このコマンドは、jsmith の管理者を User1 に変更することで、連絡先 jsmith の Active Directory® ディレクトリ サービスの情報を変更します。 注 : 連絡先のメールが有効でない場合は、エイリアスを使用して連絡先を検索することはできません。連絡先の氏名、GUID、または DN を使用する必要があります。 |
グループ管理
Enable-DistributionGroup -Identity "contoso\Distribution Group" -Alias DG |
このコマンドは、contoso ドメイン内にある Distribution Group という名前の既存のユニバーサル配布グループのメールを有効にします。エイリアスは DG です。 |
Disable-DistributionGroup -Identity DG |
このコマンドは、DG という名前のメールが有効なユニバーサル配布グループのメールを無効にします。 |
Set-DistributionGroup -Identity DG -Alias group1 |
このコマンドは、エイリアスを group1 に変更することで、DG という名前のユニバーサル配布グループの Exchange での設定を変更します。 |
Add-DistributionGroupMember -Identity DG -Member user1 |
このコマンドは、ユニバーサル配布グループ DG のメンバとして受信者 user1 を追加します。 |
Get-DistributionGroupMember -Identity DG |
このコマンドは、DG という名前の配布グループの全メンバを取得します。 |
Set-Group -Identity DG -DisplayName "Universal DG" |
このコマンドは、表示名を "Universal DG" に変更することで、DG という名前の Windows® グループの Active Directory での設定を変更します。 |
New-DynamicDistributionGroup -Name DDG -Alias DDGAlias -OrganizationalUnit OU -IncludedRecipients MailboxUsers |
このコマンドは、DDG という名前の新しいクエリ ベース動的配布グループを作成します。IncludedRecipients パラメータが受け付ける値は、None | MailboxUsers | Resources | MailContacts | MailGroups | MailUsers | AppRecipients です。 |
Set-DynamicDistributionGroup -Identity DDG -DisplayName DDG1 |
このコマンドは、DDG1 という名前の動的配布グループの表示名を、DDG1 に変更します。 |
メールボックスの管理
Enable-Mailbox -Identity contoso\user1 -Database MailboxDatabase |
このコマンドは、MailboxDatabase という名前のメールボックス データベースにメールボックスを作成することで、ドメインとエイリアスの組み合わせが contoso\user1 である既存の Active Directory ユーザーのメールボックスを有効にします。 |
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Disable -Mailbox -Identity user1 |
このコマンドは、関連付けられたメールボックスを削除することで、エイリアスが user1 であるユーザーのメールボックスを無効にします。 |
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Set-Mailbox -Identity user1 -alias user2 |
このコマンドは、既存のエイリアス user1 を user2 に変更することで、メールボックスを変更します。 |
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Get-Mailbox | Export-Mailbox -PSTFolderPath C:\PSTFiles |
このコマンドは、すべてのメールボックス ユーザーを取得し、そのメールボックスを .pst ファイルにエクスポートします。.pst ファイルは、C:\PSTFiles に格納されます。
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Import-Mailbox john@contoso.com -PSTFolderPath C:\PSTFiles\john.pst |
このコマンドは、ユーザー john@contoso.com のメールボックス データを c:\PSTFiles\john.pst という .pst ファイルからインポートします。
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Get-Mailbox | Format-Table alias, *quota |
このコマンドは、すべてのメールボックス ユーザーを取得し、メールボックスのエイリアスとメールボックス クォータを含むように出力を書式設定します。 |
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Get-Mailbox -Database MailboxDatabase |
このコマンドは、MailboxDatabase という名前のメールボックス データベース中の全メールボックスの要約リストを取得します。 |
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Get-Mailbox -server Server |
このコマンドは、Server という名前のサーバーにある全メールボックスの要約リストを取得します。 |
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Get-MailboxStatistics -Database MailboxDatabase |
このコマンドは、MailboxDatabase という名前のメールボックス データベース内にある全メールボックスに対するメールボックス統計情報を取得します。 |
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Get-MailboxStatistics -Server Server |
このコマンドは、Server という名前のサーバー上内にある全メールボックスに対するメールボックス統計情報を取得します。 |
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Move-Mailbox -Identity user1 -TargetDatabase Server\MailboxDatabase |
このコマンドは、エイリアス user1 と関連付けられたメールボックスを、Server という名前のサーバーに移動します。メールボックスは、MailboxDatabase. という名前のメールボックス データベースに移動されます。 |
カスタマイズ可能なメールボックス クォータ メッセージ
New-SystemMessage -QuotaMessageType ProhibitSendMailbox -Text "Prohibit Send Mailbox Quota Message Text" -Language En |
このコマンドは、ProhibitSendMailbox クォータ メッセージ タイプに対して、カスタマイズされた新しいクォータ メッセージを作成します。ロケール コード En が指定されているので、テキスト "Prohibit Send Mailbox Quota Message Text" は英語で表示されます。QuotaMessageType パラメータに対して有効な値は、WarningMailboxUnlimitedSize と WarningPublicFolder です。 |
Set-SystemMessage En\ProhibitSendMailbox -Text "New Prohibit Send Mailbox Quota Message Text" |
このコマンドは、ProhibitSendMailbox クォータ メッセージ タイプに対する既存のカスタマイズ済みクォータ メッセージを変更します。ロケール コード En が指定されているので、このメッセージは英語で表示されます。新しいテキストは "New Prohibit Send Mailbox Quota Message Text" です。 |
Get-SystemMessage En\ProhibitSendMailbox |
このコマンドは、ProhibitSendMailbox クォータ メッセージ タイプに対する既存のカスタマイズ済みクォータ メッセージを取得します。ロケール コード En が指定されているので、このメッセージは英語で表示されます。 |
Remove-SystemMessage En\ProhibitSendMailbox |
このコマンドは、ProhibitSendMailbox クォータ メッセージ タイプに対する既存のカスタマイズ済みクォータ メッセージを削除します。ロケール コード En が指定されているので、このメッセージは英語で表示されます。 |
受信者
Get-Recipient -RecipientType MailboxUser |
このコマンドは、RecipientType が MailboxUser と一致するすべての受信者の要約リストを取得します。RecipientType パラメータに指定できる値は、User | MailboxUser | MailEnabledUser | Contact | MailEnabledContact | Group | MailEnabledUniversalDistributionGroup | MailEnabledUniversalSecurityGroup | MailEnabledNonUniversalGroup | DynamicDL | PublicFolder | PublicDatabase | SystemAttendantMailbox | SystemMailbox | MicrosoftExchange です。 |
Get-Recipient -Anr "user" |
このコマンドは、メールボックス名に文字列 "user" が含まれるすべての受信者の要約リストを取得します。Anr パラメータは、引数があいまいな名前の解決 (ANR) で解決されることを示します。 |
Get-Recipient -ResultSize 100 |
このコマンドは、受信者の要約リストを取得し、最初の 100 受信者のみを返します。 |
ユニファイド メッセージング
Get-UMMailbox |
このコマンドは、ユニファイド メッセージ (UM) が有効な全受信者の要約リストを取得します。 |
Get-UMMailbox -Identity user1 | Format-List |
このコマンドは、エイリアス user1 と関連付けられている UM メールボックスの詳細な構成を取得します。 |
Set-UMMailbox -Identity user1 -UMEnabled $True |
このコマンドは、エイリアス user1 と関連付けられた UM メールボックスの UMEnabled パラメータの値を、$True に変更します。 |
ユーザー
Enable-MailUser -Identity contoso\user2 -ExternalEmailAddress user2@northwindtraders.com |
このコマンドは、外部アドレス user2@northwindtraders.com を使用する Active Directory ユーザー contoso\user2 のメールを有効にします。このコマンドレットを実行すると、既定のプライマリ SMTP 電子メール アドレス user2@contoso.com も作成されます。 |
Disable-MailUser -Identity user2 |
このコマンドは、メールが有効な Active Directory ユーザー user2 のメールを無効にします。 |
Set-MailUser -Identity user2 -ExternalEmailAddress user2@research.northwindtraders.com |
このコマンドは、メールが有効な Active Directory ユーザー user2 の外部電子メール アドレスを user@research.northwindtraders.com に変更します。 |
記憶域
データベースの管理
New-MailboxDatabase -Name MailboxDatabase -StorageGroup StorageGroup |
このコマンドは、ストレージ グループ StorageGroup 内に MailboxDatabase という名前の新しいメールボックス データベースを作成します。 |
Set-MailboxDatabase -Identity MailboxDatabase -IssueWarningQuota 500MB |
このコマンドは、メールボックス データベース MailboxDatabase のメールボックスの警告を要する状態の制限を 500 MB に変更します。 |
Get-MailboxDatabase -StorageGroup StorageGroup |
このコマンドは、StorageGroup という名前のストレージ グループ内の全メールボックス データベースの要約リストを取得します。 |
Get-MailboxDatabase -Server Server |
このコマンドは、Server という名前のサーバーにある全メールボックス データベースの要約リストを取得します。 |
Mount-Database -Identity MailboxDatabase |
このコマンドは、MailboxDatabase という名前の既存のメールボックス データベースをマウントします。 |
Dismount-Database -Identity MailboxDatabase |
このコマンドは、MailboxDatabase という名前の既存のメールボックス データベースをマウント解除します。 |
Enable-DatabaseCopy -Identity MailboxDatabase |
このコマンドは、MailboxDatabase という名前のメールボックス データベースに対するローカル連続バックアップを有効にします。 |
ストレージ グループ管理
New-StorageGroup -Name StorageGroup -Server server1 |
このコマンドは、server1 という名前のサーバーに StorageGroup という名前の新しいストレージ グループを作成します。 |
Set-StorageGroup -Identity StorageGroup -Name "Research Storage Group" |
このコマンドは、StorageGroup という名前のストレージ グループの表示名を "Research Storage Group" に変更します。 |
Enable-StorageGroupCopy -Identity StorageGroup |
このコマンドは、StorageGroup という名前のストレージ グループに対するローカル連続バックアップを有効にします。 注 : 最初に、ローカル連続バックアップを有効にするストレージ グループ内の各データベースに対して Enable-DatabaseCopy コマンドレットを使用して、ローカル連続バックアップを有効にする必要があります。 |
Disable-StorageGroupCopy -Identity StorageGroup |
このコマンドは、StorageGroup という名前のストレージ グループに対する連続バックアップを無効にします。 |
トランスポート
コネクタと配信
New-SendConnector -Name SendConnector -AddressSpaces contoso.com |
このコマンドは、SendConnector という名前の新しいインターネット送信コネクタを作成します。送信コネクタに対して関連付けられたアドレス スペースは contoso.com です。 |
Set-SendConnector -Identity SendConnector -AddressSpaces northwindtraders.com |
このコマンドは、SendConnector という名前の送信コネクタのアドレス スペースを northwindtraders.com に変更します。 |
New-ReceiveConnector -Name ReceiveConnector -RemoteIpRanges 10.149.0.1-10.151.0.1 -Bindings 0.0.0.0:25 |
このコマンドは、ReceiveConnector という名前の新しい受信コネクタを作成します。関連付けられたリモート IP 範囲は、10.149.0.1 ~ 10.151.0.1 です。Bindings パラメータを 0.0.0.0:25 に設定すると、ポート 25 に構成されているすべてのローカル IP アドレスで接続要求を待機するよう、サーバーに指示することになります。 |
Set-ReceiveConnector -Identity ReceiveConnector -MaxMessageSize 20MB |
このコマンドは、受信コネクタ ReceiveConnector の MaxMessageSize パラメータの値を 20 MB に変更します。 |
キュー
Suspend-Queue -Identity Server\Queue |
このコマンドは、キュー Server\Queue 内にあるすべてのメッセージの配信を停止します。 |
Resume-Queue -Identity Server\Queue |
このコマンドは、一時停止しているキュー Server\Queue に対して、メッセージの配信の再開を許可します。 |
Get-Message -Identity Server\Queue\Message |
このコマンドは、特定のメッセージ Server\Queue\Message を取得します。 |
Suspend-Message -Identity Server\Queue\Message |
このコマンドは、キュー内にあるメッセージ Server\Queue\Message の配信を停止します。 |
Get-Queue | Freeze-Queue |
このコマンドは、ローカル サーバー上のすべてのキューを保持します。 |
Resume-Message -Identity Server\Queue\Message |
このコマンドは、キュー内にある中断しているメッセージ Server\Queue\Message の配信を許可します。 |
Delete-Message -Identity Server\Queue\Message |
このコマンドは、指定したメッセージ Server\Queue\Message を削除します。 |
Export-Message -Identity Server\Queue\Message -Path FilePath |
このコマンドは、指定したメッセージ Server\Queue\Message を FilePath にエクスポートします。 注 : メッセージをエクスポートするには、最初に Suspend-Message コマンドレットを使用してメッセージを中断する必要があります。 |
アドレス書き換え
New-AddressRewriteEntry -Name RewriteEntryName -InternalAddress david@contoso.com -ExternalAddress support@contoso.com |
このコマンドは、内部電子メール アドレス david@contoso.com に対する新しいアドレス書き換えエントリを作成します。david@contoso.com から送信されるすべての電子メール メッセージは support@contoso.com に書き換えられ、support@contoso.com に対するすべての受信メッセージは david@contoso.com に書き換えられます。 |
Set-AddressRewriteEntry -Identity RewriteEntryName -InternalAddress chris@contoso.com |
このコマンドは、既存のアドレス書き換えエントリ RewriteEntryName の InternalAddress パラメータの値を chris@contoso.com に変更します。 |
スパム対策
Set-RecipientFilterConfig -BlockedRecipients info@contoso.com, corp@contoso.com |
このコマンドは、受信者フィルタ構成に、拒否する受信者 info@contoso.com と corp@contoso.com を追加します。 |
Set-SenderFilterConfig -BlockedSenders badsender@northwindtraders.com |
このコマンドは、スパム用の送信者フィルタ構成に、拒否する送信者 badsender@northwindtraders.com を追加します。 |
Add-ContentFilterPhrase -Phrase "spam" -Influence BadWord |
このコマンドは、Influence パラメータに BadWord を設定することで、コンテンツ フィルタに "spam" という語句を追加します。Influence パラメータが受け付ける値は、BadWord と GoodWord です。 |
Add-IPAllowListEntry -IpRange 127.1.0.0 |
このコマンドは、IP 許可一覧に IP アドレス 127.1.0.0 を追加します。IP マスクは指定されていないので、既定値の 255.255.255.255 になります。 |
Add-IPAllowListEntry -IpRange "127.1.0.0(255.255.0.0)" |
このコマンドは、IP 許可一覧に IP アドレス 127.1.0.0 を追加します。IP マスクとして 255.255.0.0 が指定されています。 |
Add-IPAllowListEntry -IpRange 127.1.0.0-127.1.255.255 |
このコマンドは、許可される IP アドレスの範囲を追加します。この例の場合、IP 範囲は 127.1.0.0 ~ 127.1.255.255 の間です。 |
Add-IPBlockListEntry -IpRange 127.2.0.1 |
このコマンドは、IP 禁止一覧に IP アドレス 127.2.0.1 を追加します。この例の場合、IP マスクは指定されていないので、既定値の 255.255.255.255 になります。 |
Test-IPAllowListProvider -Identity AllowListProvider -IPAddress 127.1.0.0 |
このコマンドは、指定された IP アドレス 127.1.0.0 をテストして、IP 許可一覧プロバイダ IPAllowListProvider の許可される IP アドレスの一覧にこの IP アドレスが含まれるかどうかを確認します。 |
Add-IPAllowListProvider -Name Provider1 -LookupDomain www.contoso.com -IPAddressesMatch 127.1.0.0 |
このコマンドは、Provider1 という名前の IP 許可一覧プロバイダを追加します。このプロバイダは、許可される IP アドレスを検証するために使用されます。関連付けられた参照ドメインは www.contoso.com であり、IP 許可一覧プロバイダによって返される結果と一致する必要のある IP アドレスは 127.1.0.0 です。 |
Add-IPBlockListProvider -Name Provider2 -LookupDomain www.contoso.com -IPAddressesMatch 127.2.0.1 |
このコマンドは、Provider2 という名前の IP 禁止一覧プロバイダを追加します。このプロバイダは、禁止する必要のある IP アドレスを検証するために使用されます。関連付けられた参照ドメインは www.contoso.com であり、IP 禁止一覧プロバイダによって返される結果と一致する必要のある IP アドレスは 127.2.0.1 です。 |
Get-SenderIdConfig |
このコマンドは、Sender ID の構成設定を取得します。 |
Add-AttachmentFilterEntry -Name image/jpeg -Type ContentType |
このコマンドは、ファイル名には関係なく、添付ファイルのコンテンツ タイプ image/jpeg に基づいて、すべての JPEG 添付ファイルを拒否するために使用される添付ファイル フィルタ エントリを追加します。 |
Add-AttachmentFilterEntry -Name *.EXE -Type FileName |
このコマンドは、ファイル名の拡張子が *.EXE であるすべての添付ファイルを拒否するために使用される添付ファイル フィルタ エントリを追加します。 |
Remove-AttachmentFilterEntry ContentType:image/jpeg |
このコマンドは、添付ファイルのコンテンツ タイプ image/jpeg に基づいて JPEG 添付ファイルをフィルタ処理するために使用される添付ファイル フィルタ エントリを削除します。 |
Remove-AttachmentFilterEntry FileName:*.EXE |
このコマンドは、ファイル名の拡張子が *.EXE であるすべての添付ファイルをフィルタ処理するために使用される添付ファイル フィルタ エントリを削除します。 |
Set-AttachmentFilterListConfig -RejectResponse "The attachment you included in your e-mail message was not allowed."-Action Reject |
このコマンドは、フィルタ処理される添付ファイルを含むすべてのメッセージを拒否するように、添付ファイル フィルタ エージェントを構成します。添付ファイルと電子メール メッセージの両方が拒否され、構成されるテキストは、拒否される添付ファイルを含むメッセージの送信者に対して送信される配信不能レポート (NDR) のメッセージ本文として使用されます。使用できるアクションは、Reject、Strip、および SilentDelete です。 |
カスタマイズ可能な配信状態通知 (DSN) メッセージ
New-SystemMessage -DsnCode 5.7.0 -Text "DSN Message Text" -Internal $False -Language En |
このコマンドは、DSN コード 5.7.0 に対する新しいカスタマイズ済み DSN メッセージを作成します。DSN メッセージのテキストは "DSN Message Text" であり、ロケール コード En が指定されているので、メッセージは英語で表示されます。また、DSN メッセージは内部と外部の両方の送信者に送信されます。 |
Set-SystemMessage -Identity En\External\5.7.0 -Text "New DSN Message Text" |
このコマンドは、DSN コード 5.7.0 に対する既存のカスタマイズ済み DSN メッセージを変更します。識別情報 (En\External\5.7.0) は、ロケール コード En で指定される言語、DSN メッセージの範囲が内部か外部か、および DSN コードで構成されます。DSN メッセージのテキストは、"New DSN Message Text" に変更されます。 |
Get-SystemMessage -Identity En\External\5.7.0 |
このコマンドは、識別情報 En\External\5.7.0 を使用して、DSN コード 5.7.0 に対する既存のカスタマイズ済み DSN メッセージを取得します。 |
Get-SystemMessage -Original $True |
このコマンドは、すべての組み込み DSN メッセージの一覧を取得します。 |
Remove-SystemMessage -Identity En\External\5.7.0 |
このコマンドは、識別情報 En\External\5.7.0 を使用して、DSN コード 5.7.0 に対する既存のカスタマイズ済み DSN メッセージを削除します。 |
ポリシーと準拠
ハブ トランスポート ルール
$Condition = Get-TransportRulePredicate BetweenMemberOf $Condition.Addresses = (Get-DistributionGroup "Group1") $Condition.Addreses2 = (Get-DistributionGroup "Group2") $Action = Get-TransportRuleAction RejectMessage $Action.RejectReason = "RejectText" New-TransportRule -Name "RuleName" -Condition @($Condition) -Action @($Action) |
このコマンドは、ハブ トランスポート サーバーに対するトランスポート ルール RuleName を作成します。このルールは、Group1 配布グループと Group2 配布グループの間で送信されるすべてのメッセージを拒否します。送信者に対しては、テキスト RejectText がメッセージである NDR が送信されます。 |
Get-TransportRule -Identity RuleName | Format-List |
このコマンドは、トランスポート ルール RuleName の詳細な構成を取得します。 |
(Get-TransportRule -Identity RuleName).Conditions | Format-List |
このコマンドは、トランスポート ルール RuleName に対して構成されている条件と値の一覧を取得します。 |
(Get-TransportRule -Identity RuleName).Exceptions | Format-List |
このコマンドは、トランスポート ルール RuleName に対して構成されている例外と値の一覧を取得します。 |
(Get-TransportRule -Identity RuleName).Actions | Format-List |
このコマンドは、トランスポート ルール RuleName に対して構成されているアクションと値の一覧を取得します。 |
Remove-TransportRule -Identity RuleName |
このコマンドは、トランスポート ルール RuleName を削除します。 |
ジャーナル ルール
New-JournalRule -Name "JournalRuleName" -Recipient MailboxToJournal@contoso.com -JournalEmailAddress "Journal Reports" -Scope Global |
このコマンドは、ジャーナル ルール JournalRuleName を作成します。MailboxToJournal@contoso.com が送受信するすべての電子メール メッセージのコピーが、ジャーナル メッセージ エンベロープ内の添付ファイルとして、メールボックス Journal Reports に送信されます。ジャーナル ルールは作成時に有効になります。Scope パラメータに対する有効な値は、Internal、External、および Global です。 |
Set-JournalRule -Identity JournalRuleName -Recipient DistributionGroupToJournal@contoso.com |
このコマンドは、ジャーナル ルール JournalRuleName の Recipient パラメータの値を DistributionGroupToJournal@contoso.com に設定します。 |
Set-TransportConfig -JournalingReportNdrTo AltJournalReports@contoso.com |
このコマンドは、プライマリ ジャーナリング メールボックスが一時的に使用できない場合は AltJournalReports@contoso.com にジャーナル レポートを送るように Exchange を構成します。 |
サーバー
Get-ExchangeServer |
このコマンドは、すべての既存サーバーの要約リストを取得します。 |
Get-ExchangeServer -Domain contoso.com |
このコマンドは、ドメイン contoso.com 内にあるすべてのサーバーの要約リストを取得します。 |
Get-ExchangeServer -Status |
このコマンドは、既存の全サーバーの要約リストを取得し、サーバーの現在の状態を更新するための呼び出しを強制的に行います。Status パラメータを指定しないと、リアルタイムに変化する一部のフィールドが設定されません。 |