クリップの不透明度の調整
トラックのクリップは、マスク、マットまたはアルファチャンネルでマークされている領域を除き、初期設定で完全に(100 %)不透明な状態で表示されます。クリップ全体の透明度を高くするには、不透明度値を 100 % 未満に設定します。クリップの不透明度値を 100 % 未満に設定すると、下位トラックのクリップが透けて見えるようになります。不透明度を 0 % にすると、クリップは完全に透明になります。半透明なクリップの下位トラックにクリップが重なっていない場合は、シーケンスの黒い背景が見えるようになります。選択したクリップの不透明度は、エフェクトコントロールパネルまたはタイムラインパネルで設定できます。不透明度をアニメートすると、クリップをフェードインまたはフェードアウトさせることができます。
不透明度と視覚的なエフェクトが相互に作用して得られる結果は、レンダリングの順序によって変化します。まずビデオエフェクトにリストされているエフェクトがレンダリングされます。次にモーションなどのジオメトリックエフェクトがレンダリングされ、最後にアルファチャンネルが調整されます。各エフェクトグループ内では、エフェクトはリストの上位から下位の順番でレンダリングされます。不透明度は基本エフェクトリストに属しているので、ビデオエフェクトリストの後にレンダリングされます。不透明度を特定のエフェクトの前または後にレンダリングしたい場合、または別の不透明度オプションを制御する場合は、アルファチャンネルキービデオエフェクトを使用します。

単に黒い背景へのフェードアウトを作成する場合は、不透明度キーフレームを手動でアニメートする代わりに、暗転などのトランジションをクリップに適用します。
エフェクトコントロールパネルでのクリップの不透明度の指定
クリップの不透明度は、ほかのエフェクトプロパティと同じようにエフェクトコントロールパネルで調整できます。ただし、状況や使用目的によってはタイムラインパネルで調整するほうが簡単な場合もあります。
- タイムラインパネルでクリップを選択します。
- エフェクトコントロールパネルで、不透明度エフェクトの隣の右向きの三角形をクリックします。
- (オプション)時間の経過に従って不透明度エフェクトをアニメートする場合は、時間インジケータがエフェクトコントロールパネルのタイムラインビューで設定したい位置にあることを確認し、アニメーションのオン/オフアイコン
をクリックします。
- 次のいずれかの操作を行います。
- (オプション)時間の経過に従ってクリップの透明度をアニメートする場合は、時間インジケータをドラッグして、次のいずれかの操作を行って調整します。
タイムラインパネルでのクリップの不透明度の指定
- 必要に応じて、トラック名の隣の右向きの三角形をクリックして、トラックのビューを展開し、オプションを表示します。
- 必要に応じて、キーフレームを表示ボタン
またはキーフレームを隠すボタン
をクリックして、ポップアップメニューから「不透明度ハンドルを表示」を選択します。水平な不透明度調整ラバーバンドがトラックのすべてのクリップに表示されます。 注意: トラックにキーフレームがない場合、ラバーバンドはトラック全体にわたって水平線として表示されます。
- タイムラインパネルで、次のいずれかの操作を行います。
ドラッグ中は、不透明度の値と現在の時間がツールヒントとして表示されます。
- (オプション)時間の経過とともに不透明度エフェクトをアニメートする場合は、ペンツールを使用して、不透明度値を設定する位置で不透明度調整ラバーバンドを Ctrl キーを押しながらクリック(Windows)または Command キーを押しながらクリック(Macintosh)します。クリックした位置にキーフレームが作成されます。その後、各キーフレームを上下にドラッグして値を設定します。 例えば、クリップをフェードインするには、クリップの先頭と先頭から数秒後の位置にキーフレームを作成します。 最初のキーフレームをクリップの下端までドラッグして、不透明度を 0% に設定します。 2 番目のキーフレームを上端までドラッグして、不透明度を 100 %に設定します。

グラフ上に 1 つまたは複数のキーフレームを作成したら、選択ツールまたはペンツールを使用して、キーフレームまたは不透明度ハンドルで移動できます。アニメーションの滑らかさを調整するには、キーフレーム補間法をリニアからベジェに変更します。