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1 つまたは複数のクリップのノーマライズ

  1. 次のいずれかの操作を行います。
    • マスタークリップのゲインを調整して、タイムラインパネルに追加されるクリップのすべてのインスタンスが同じゲインレベルになるようにする場合は、プロジェクトパネルでマスタークリップを選択します。

    • シーケンスに既に追加されている、マスタークリップの 1 つのインスタンスだけのゲインを調整する場合は、タイムラインパネルでクリップを選択します。

    • 複数のマスタークリップまたはクリップインスタンスのゲインを調整する場合は、プロジェクトパネルまたはシーケンスでクリップを選択します。シーケンスでは、Shift キーを押しながらクリックしてクリップを選択します。プロジェクトパネルでは、Shift キーを押しながらクリックして連続するクリップを選択するか、Ctrl キーを押しながらクリック(Windows)または Command キーを押しながらクリック(Macintosh)して連続していないクリップを選択します。

  2. クリップ/オーディオオプション/オーディオゲインを選択します。

    オーディオゲインダイアログボックスが開くと、Adobe Premiere Pro は自動的に選択されたクリップのピークの振幅の計算を開始し、ピークの振幅フィールドに算出された値を示します。一度算出された値は、選択できるように保存されます。この値は、調整が必要なゲインの量に対する目安として使用できます。

  3. 次のオプションから 1 つ選択し、値を設定して、「OK」をクリックします。
    ゲインを指定
    初期設定値は 0.0 dB です。このオプションではゲインを特定の値に指定できます。この値は、ラジオボタンがオフで値がグレー表示されている場合でも、現在のゲインに常時更新されます。例えば、2 番目の「ゲインの調整」オプションを使用してゲインを 1 db 下げると、「ゲインを指定」の値も更新されて、結果を反映したゲインレベルが表示されます。既にゲイン調整済みのクリップに対してオーディオゲインダイアログを開くと、現在のゲイン値がフィールドに表示されます。

    ゲインの調整
    初期設定値は 0.0 dB です。このオプションでは、指定した dB 分ゲインを増減できます。このフィールドに 0 以外の値を入力すると、「ゲインを指定」の dB 値が自動的に更新されて、クリップに適用された実際のゲイン値が表示されます。

    最大ピークをノーマライズ
    初期設定値は 0.0 dB です。このオプションは 0.0 dB 未満の任意の値に設定できます。例えば、ヘッドルームを考慮して値を -3 dB に設定します。このノーマライズオプションで、選択したクリップの最大ピークの振幅を、指定した値に調整します。例えば、「最大ピークのノーマライズ」が 0.0 dB に設定されている場合、ピークの振幅が -6 dB のクリップのゲインは 6 dB 増加されます。複数のクリップを選択している場合は、最大ピークを持つクリップが指定した値に調整されます。さらに、他のクリップも同じ量だけ調整されて、ゲインの相対的な差を維持します。例えば、クリップ 1 のピークが -6 dB、クリップ 2 のピークが -3 dB であるとします。クリップ 2 が最大ピークを持つクリップであるため、クリップ 2 は 3 dB 増やされ、指定した 0.0 dB のゲインにブーストします。一方クリップ 1 も 3 dB 増やされ、-3 dB にブーストして、選択した 2 つのクリップ間のゲインオフセットが維持されます。

    すべてのピークをノーマライズ
    初期設定値は 0.0 dB です。このオプションは 0.0 dB 未満の任意の値に設定できます。例えば、ヘッドルームを考慮して値を -3 dB に設定します。このノーマライズオプションで、選択したクリップのピークの振幅を、指定した値に調整します。例えば、「すべてのピークのノーマライズ」が 0.0 dB に設定されている場合、ピークの振幅が -6 dB の 1 つのクリップのゲインは 6 dB 増加されます。複数のクリップを選択している場合は、選択したクリップはすべて 0.0 dB にブーストするために必要なゲイン量だけ調整されます。