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タイムコードについて

多くのビデオカメラやハイエンドビデオデッキではタイムコードが記録され、特定のフレームに固有のアドレスがマーキングされています。タイムコードは、以前に表示またはキャプチャしたフレームとまったく同じフレームをキャプチャする場合に重要になります。タイムコードは、次のようなタスクで使用します。

  • キャプチャする前にクリップをログする場合。

  • バッチ(自動)キャプチャを使用してクリップをキャプチャする場合。

  • オリジナルのファイルが破損したか削除されたため、クリップを再キャプチャする場合。

  • AAF または EDL を使用してシーケンスを別のシステムに書き出す場合。

  • パフォーマンス優先の編集をするために低解像度の画像で編集し、編集後に最終出力用の高解像度で再キャプチャする場合。

  • キャプチャしたビデオを別に録音したオーディオと同期させる場合。

タイムコードは、家庭用アナログビデオデッキのタイムカウンターの値とは異なり、ビデオ信号の一部としてビデオテープに記録されます。フッテージにタイムコードがない場合は、タイムコードが記録可能なビデオカメラやデッキを使用して、フッテージにタイムコードを追加したコピーを作成できます。タイムコードと一緒に記録されたフッテージのコピーテープからビデオのログやキャプチャが行えます。

最適な結果を得るには、テープの最初から最後までタイムコードが連続している必要があります。タイムコードはテープの途中でゼロにリセットしないでください。編集中に 00:00:01:09 といったキャプチャのインポイントをログしたけれどもタイムコードをリセットしたために同一のタイムコードが複数テープ上に書き込まれている場合、Adobe Premiere Pro はキャプチャの開始位置を特定できません。タイムコードが連続していないテープでは正しくキャプチャできない場合があります。

連続したタイムコードで撮影するためには、タイムコードを続けて撮影をするか、あらかじめテープをストライピング(タイムコードの事前書き込み)しておきます。

撮影時にタイムコードが常に連続して書き込まれるようにするには、各ショットのアクション終了後、少なくとも 5 秒間余分に録画します。カメラでクリップを再生して確認した場合は、再度録画を開始する前に、開始位置がこの 5 秒間のマージンに収まるようにテープを巻き戻します。ビデオカメラは、停止したフレームのタイムコードを読み取り、次のショットの開始時に次のフレーム番号を使用してタイムコードを記録し始めます。前のショットの最後のフレームと次のショットの最初のフレームが連続していないと、ビデオカメラは再度 00:00:00:00 からタイムコードを記録し始めます。

タイムコードについて詳しくは、lynda.com Web サイト上のビデオチュートリアル「Digital Video Principals:Timecode」を参照してください。