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アセットの整理



重要: 最新の完全版ヘルプは Web に掲載されています。アプリケーションがインターネット接続を検出しませんでした。このトピックの完全版については、以下のリンクをクリックするか、http://www.adobe.com/go/lr_PremierePro_community_jp で完全版のヘルプを検索してください。

ビンについて

プロジェクトパネルでは、ビンを使用することができます。ビンを使用すると、Windows® エクスプローラまたは Macintosh ® Finder のフォルダと同じようにプロジェクトのコンテンツを整理できます。ビンには、ソースファイル、シーケンスおよび別のビンを入れることができます。ビンは、以下のような目的に使用することができます。

  • バッチキャプチャを行うためにオフラインファイルのリストを格納する

  • 各シーケンスとそのソースファイルを分けて格納する

  • ビデオ、静止画、オーディオファイルなどのファイルの種類でファイルを整理する

    プロジェクトパネル

    A.
    親ビン

    B.
    子ビン

ビンの操作

次に、プロジェクトパネルでのビンの初期設定の動作を示しておきます。 最後の 3 つの動作は、ビンの環境設定を編集すれば変更できます。

ビンの操作方法について詳しくは、Creative COW Web サイト上のビデオチュートリアル「Enhanced Bins In Premiere Pro CS3」を参照してください。

  • ビンを追加するには、プロジェクトパネルの下部にある新規ビンボタン  をクリックします。
  • 1 つまたは複数のビンを削除するには、ビンを選択して、プロジェクトパネルの下部にある削除アイコン  をクリックします。
    新規ビンボタンを連続して何度もクリックすると、それぞれ新規に作成されるビンは、直前に作成された新規ビンの中にネストされます。
  • 項目をビンに移動するには、項目をビンアイコンにドラッグします。ビンをほかのビンに移動すると、それらのビンをネストさせることができます。項目をビンにドロップしても、ビンは自動的に開きません。
  • ビンの内容を表示するには、リスト表示で、ビンアイコンの横の右向きの三角形をクリックしてビンを展開するか、ビンをダブルクリックします。
  • ネストされたビンの内容だけを表示している場合に、そのビンを含んでいるビン(親ビン)の内容を表示するには、プロジェクトパネルの親ビンボタン  をクリックします。親ビンボタンは、プロジェクトパネルの最上位の内容が表示されるまでクリックし続けることができます。
  • ビンをフローティングパネルで開くには、対象のビンをダブルクリップします。このパネルは、ほかのパネルと同様にドッキングすることもグループ化することもできます。
  • ビンを同じ場所で開くには、Ctrl キー(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながら対象のビンをダブルクリックします。
  • ビンを新しいタブで開くには、Alt キー(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながら対象のビンをダブルクリックします。

ビン内のドッキング可能なパネル上でビンを開くには、ダブルクリックします。

ビンの動作の変更

プロジェクトパネルに表示されるビンの初期設定の動作を変更するには、ビンの環境設定を編集します。

  1. 編集/環境設定/一般(Windows)または Premiere Pro/環境設定/一般(Macintosh)を選択します。
  2. 「ビン」セクションで、「ダブルクリック」と「+ Ctrl キー」(Windows)または「+ Cmd キー」(Macintosh)、および「+ Alt キー」(Windows)または「+ Opt キー」(Macintosh)のメニューからオプションを選択します。
  3. 「OK」をクリックします。

アセットへのラベルの設定

ラベルとは、アセットを識別したり関連付けるときに役立つ色のことです。プロジェクトパネルでは、ラベルの割り当てと表示を行うことができます。ラベルの色により、プロジェクトパネルのラベル列やタイムラインパネルで、アセットを簡単に区別できます。

  • アセットにラベルを割り当てるには、プロジェクトパネルでクリップを選択し、編集/ラベルを選択して色を選択します。
  • 同じラベルのすべてのアセットを選択するには、目的のラベルを使用しているアセットを 1 つ選択して、編集/ラベル/ラベルグループを選択を選択します。
  • ラベルの名前または色を編集するには、編集/環境設定/ラベルカラー(Windows)または Premiere Pro/環境設定/ラベルカラー(Macintosh)を選択します。色見本をクリックして色を編集します。
  • メディアタイプの初期ラベルを設定するには、編集/環境設定/ラベル初期設定(Windows)または Premiere Pro/環境設定/ラベル初期設定(Macintosh)を選択します。
    注意: 「ラベル初期設定」による設定は、初期設定を変更してからプロジェクトパネルに追加したアセットに適用されます。プロジェクトパネルに既に存在するラベルの色が変更されるわけではありません。プロジェクトパネル上の既存のラベルの色を変更するには、編集/環境設定/ラベルカラー(Windows)または Premiere Pro/環境設定/ラベルカラー(Macintosh)を選択します。

プロジェクトパネルでのアセットの検索

  1. プロジェクトパネルで、場所のポップアップメニューから 1 つを選択します。
    すべて
    すべてのメタデータを検索します。

    表示
    プロジェクトパネルに表示されるメタデータフィールドのみを検索します。

    テキストに書き起こし
    「スピーチをテキストに書き起こし」メタデータフィールドのみを検索します。

  2. プロジェクトパネルの「検索」ボックスにカーソルを合わせます。
  3. 検索したい言葉を入力します。

    入力した文字を含むメタデータフィールドまたは選択したフィールドがあるアセットだけがプロジェクトパネルに表示されます。

  4. 検索を終了し、すべてのアセットを表示するには、閉じるアイコン をクリックします。

条件を満たすアセットの検索

さらに詳しい条件を指定して、その条件に一致したアセットだけをプロジェクトから検索することもできます。例えば、「名前」に特定の単語が含まれており、さらに「コメント」にも特定の文字列が含まれたビデオクリップを検索することができます。

  1. プロジェクトパネルの下部にある検索アイコン  をクリックします。
  2. 検索ダイアログボックスで、「表示項目」の下のメニューから検索対象の項目の名前を選択します。
  3. 「演算子」の下のメニューから該当する演算子を選択します。
  4. 選択した項目で検索したい文字を、それぞれの「検索」フィールドに入力します。
  5. 2 つの条件について同時に検索する場合は、次のいずれかの操作を行います。
    • 両方の条件を満たすアセットを検索するには、一致メニューから「すべて」を選択します。

    • いずれかの条件を満たすアセットを検索するには、一致メニューから「任意」を選択します。

  6. 「検索」をクリックします。

メタデータパネルと XMP について

ワークフローを簡略化したり、ファイルを整理したりするには、メタデータを使用します。メタデータは、ファイルに関する説明情報のセットです。ほとんどのカメラでは、ビデオファイルに、日付、長さ、ファイル形式などの基本的なメタデータプロパティが付加されます。プロパティに、場所、作成者名、著作権などの詳細情報を追加できます。

メタデータパネルを使用すると、Adobe のビデオおよびオーディオアプリケーション間でアセットに関する情報を共有できます。1 つのアプリケーションのプロジェクトパネルまたはファイルパネルに限定されていた、従来のクリッププロパティとは異なり、メタデータプロパティはソースファイルに埋め込まれるので、他のアプリケーションでも自動的にデータが表示されます。このメタデータ共有によって、制作ワークフローの中で、ビデオアセットをすばやく追跡および管理できます。

注意: メタデータパネルのプロパティは Adobe Bridge でも表示され、アセットを手早く探すのに役立つ詳細情報を得ることができます。

メタデータパネルに関するビデオについては、www.adobe.com/go/lrvid4104_xp_jp を参照してください。

スキーマとプロパティの概要

メタデータスキーマは、あるワークフローに固有のプロパティのコレクションです。例えば、ダイナミックメディアスキーマには、シーンや撮影場所などデジタルビデオプロジェクトに適したプロパティが含まれています。一方、EXIF スキーマには、露出時間や絞り値などデジタル写真に適したプロパティが含まれています。日付やタイトルなどのより一般的はプロパティは、Dublin Core スキーマに含まれます。

特定のスキーマおよびプロパティについて詳しくは、メタデータパネルでスキーマまたはプロパティにマウスポインタを置きます。 ほとんどの項目については、ツールヒントに詳細が表示されます。

XMP 標準について

Adobe アプリケーションでは、Extensible Metadata Platform(XMP)を使用してメタデータを保存します。XMP は XML に基づいており、様々なアプリケーション間および印刷出版関連の工程でメタデータの交換に役立ちます。 XMP 以外の形式によるメタデータ(EXIF、GPS、TIFF など)のほとんどは自動的に XMP に変換されるので、簡単に表示および管理することができます。

多くの場合、XMP メタデータはソースファイルに直接保存されます。ただし、XMP がサポートされていないファイル形式については、メタデータは別のサイドカーファイルに保存されます。

対応するファイルを持たないプロジェクトアセットについては、XMP がサポートされません。例えば、Adobe Premiere Pro で使用するカラーバー&トーン、カウントダウンマーク、カラーマット、タイトル、ブラックビデオ、クリアビデオなどがこれに該当します。

メタデータの作成および交換機能をカスタマイズするには、XMP ソフトウェア開発キットを使用します。詳しくは、アドビ システムズ社の Web サイトを参照してください。

ファイル、クリップおよびプロジェクトのメタデータについて

Adobe の各種ビデオおよびオーディオアプリケーションでは、メタデータを多くの面でほとんど同様に扱います。ただし、各アプリケーションに固有のワークフローのステージを反映して、若干の相違点があります。 複数のアプリケーションを連携して使用する場合、そうした若干のアプローチの違いを理解しておくと、メタデータを最大限に活用できます。

Adobe OnLocation および Encore では、すべてのアセットが同じメタデータプロパティのセットを持ちます。一方、Adobe Premiere Pro、After Effects および Soundbooth では、メタデータパネルはアセットの種類ごとに個別のセクションに分かれています。

Adobe Premiere Pro
メタデータは以下のセクションに分かれています。
ファイル
プロジェクトパネルで選択したソースファイルのプロパティを表示します。このメタデータはソースファイルに直接保存されるので、Adobe Bridge などの他のアプリケーションでも表示されます。

クリップ
プロジェクトパネルまたはタイムラインで選択したクリップインスタンスのプロパティを表示します。このメタデータはプロジェクトファイルに保存されるので、Adobe Premiere Pro でのみ表示されます。

また、Adobe Premiere Pro および Soundbooth には、これらのアプリケーションでのみ表示される、音声の書き起こしテキストのセクションがあります。詳しくは、音声のテキストメタデータへの変換を参照してください。

After Effects
メタデータは以下のセクションに分かれています。
プロジェクト
プロジェクト全体のプロパティを表示します。出力モジュール設定ダイアログボックスで「ソースの XMP メタデータを含める」を選択している場合、この情報はレンダーキューから出力するファイルに埋め込まれます。

ファイル
プロジェクトパネルで選択したソースファイルのプロパティを表示します。

After Effects の場合、プロジェクトプロパティとファイルプロパティはいずれもファイルに直接保存されるので、Adobe Bridge でこのメタデータにアクセスできます。

Soundbooth
メタデータは以下のセクションに分かれています。
ファイル
現在表示しているオーディオまたは ASND ファイルのプロパティが表示されます。このメタデータはソースファイルに直接保存されるので、他のアプリケーションでも表示されます(ただし、ASND ファイルのメタデータは Adobe Bridge では表示されません)。

クリップ
エディタパネルで選択したマルチトラッククリップのプロパティを表示します。このメタデータは、クリップを含む ASND ファイルに保存されるので、Soundbooth でのみ表示されます。

メタデータの表示と非表示

メタデータパネルをワークフローに合わせて最適化するには、スキーマ全体または個々のプロパティの表示と非表示を切り替えて、必要なものだけを表示します。

  1. メタデータパネルのオプションメニュー から、「メタデータの表示」を選択します。

  2. スキーマまたはプロパティの表示と非表示を切り替えるには、リストからスキーマまたはプロパティを選択または選択解除します。

メタデータセットの保存、切り替えまたは削除

複数のワークフローを使用するときに、それぞれで表示する必要があるメタデータが異なる場合は、メタデータのセットを保存し、切り替えることができます。

  1. メタデータパネルのオプションメニュー から、「メタデータの表示」を選択します。

  2. 次のいずれかの操作を行います。

    • カスタマイズした表示するメタデータのセットを保存するには、「設定を保存」をクリックします。名前を入力して「OK」をクリックします。

    • 以前に保存したメタデータのセットを表示するには、ポップアップメニューからメタデータを選択します。

    • 以前に保存したメタデータのセットを削除するには、カスタムポップアップメニューからメタデータを選択し、「設定の削除」をクリックします。

スキーマとプロパティの作成

初期設定のメタデータオプションでは対応できない固有のカスタマイズしたワークフローがある場合は、独自のスキーマおよびプロパティを作成します。

  1. メタデータパネルのオプションメニュー から、「メタデータの表示」を選択します。

  2. 「New Schema」をクリックし、名前を入力します(標準スキーマ Premiere Project Metadata にプロパティを追加する場合は、この手順を省略してください)。

  3. リストで、スキーマ名の右にある「プロパティを追加」をクリックします。

  4. プロパティ名を入力し、型として次のいずれかを選択します。

    整数(Integer)
    ドラッグまたはダブルクリックして置き換える整数を表示します。

    実数(Real)
    ドラッグまたはダブルクリックして置き換える小数を表示します。

    テキスト(Text)
    テキストボックスを表示します(場所などのプロパティの場合)。

    真偽(Boolean)
    チェックボックスを表示します(オンまたはオフのプロパティの場合)。

メタデータの編集

Adobe のビデオアプリケーションでは、同様の名前が付けられたプロパティがメタデータパネルおよびプロジェクトパネルでリンクされます。ただし、メタデータパネルではより広範なプロパティが表示され、複数のファイルのメタデータを同時に編集できます。

注意: Adobe OnLocation では、個別のショットリスト項目にメタデータを適用する必要があります。
  1. ワークスペースで、ファイルまたはクリップを選択します(類似するメタデータを複数の関連するファイルに適用するには、Shift キーまたは Ctrl キーを押しながらそれらのファイルをクリックします)。

  2. メタデータパネルで、必要に応じて、テキストを編集したり、値を調整したりします。

    複数の項目を選択している場合、パネルにはプロパティが次のように表示されます。

    • 値がすべての項目で同じであるプロパティについては、その一致したエントリが表示されます。

    • 値が異なるプロパティについては、「<複数の値>」と表示されます。共通の値を適用するには、テキストボックスをクリックして値を入力します。

メタデータの検索

  1. ワークスペースで、検索するファイルまたはクリップを選択します。

  2. メタデータパネル上部の検索ボックスに、検索するテキストを入力します。

    メタデータのリストが折りたたまれ、検索文字列を含んだプロパティだけが表示されます。

  3. (Adobe Premiere Pro のみ)検索結果を順に表示するには、検索ボックス右側の前へ移動ボタンと次へ移動ボタン をクリックします。

  4. 検索モードを終了して完全なメタデータリストに戻るには、検索ボックス右側の閉じるボタン をクリックします。

フルサイズのグラフィックを表示
メタデータパネル

A.
検索の実行前、すべてのプロパティが表示される

B.
検索の実行後、検索文字列に一致するプロパティだけが表示される。Adobe Premiere Pro では、前後へ移動ボタンにより検索結果のナビゲーションが可能

Adobe Premiere Pro でのメタデータパネルについて

メタデータパネルには、選択したアセットのクリップインスタンスメタデータと XMP ベースのメタデータの両方が表示されます。クリップの見出しの下にあるフィールドには、クリップインスタンスデータ(シーケンスで選択されたクリップに関する情報)が表示されます。ファイルの見出しとスピーチの書き起こしの見出しの下にあるフィールドには、XMP メタデータが表示されます。Adobe Premiere Pro では、クリップデータフィールドの一部を XMP メタデータフィールドにリンクできます。このオプションを利用すれば、Adobe Premiere Pro 以外のアプリケーションでクリップベースのメタデータにアクセスできます。

スピーチ検索を使用すると、クリップの中で話されている言葉をテキストに書き起こし、そのテキストを検索して特定の単語がそのクリップのどの部分で話されているのかを確認することができます。スピーチ検索の使用について詳しくは、音声のテキストメタデータへの変換を参照してください。

XMP メタデータについて詳しくは、www.adobe.com/go/learn_dv_tutorial_xmpwhat_en の Extensible Metadata Platform (XMP)の概要、および www.adobe.com/go/learn_dv_tutorial_xmpcreative_en のホワイトペーパー「Adobe XMP For Creative Professionals」を参照してください。

メタデータパネルでのクリップデータの表示

ほかのメタデータスキーマと同様に、メタデータパネルでクリップ情報を表示または非表示にすることができます。Adobe Premiere Pro では、Premiere プロジェクトメタデータという名前のスキーマにクリップ情報が保存されます。

メタデータスキーマの表示または非表示の切り替えについて詳しくは、メタデータの表示と非表示を参照してください。

  1. 必要に応じて、次のいずれかの操作を行います。
    • メタデータパネルが開いていない場合は、ウィンドウ/メタデータを選択します。

    • メタデータパネルがほかのパネルの下に表示されている場合は、「メタデータ」タブをクリックして前面に表示します。

  2. Premiere プロジェクトメタデータの横の三角をクリックすると、すべてのクリップ情報フィールドが表示されます。
  3. 次のいずれかの操作を行います。
    • すべてのクリップ情報を表示するには、「Premiere プロジェクトメタデータ」チェックボックスをオンにします。

    • 表示したいクリップ情報フィールド名の横のチェックボックスのみをオンにします。

  4. 「OK」をクリックします。

プロジェクトパネルでのセルの編集

プロジェクトパネルで、クリップの編集可能なセルのデータを編集できます。

  1. プロジェクトパネルのリスト表示で、ファイル名の左にあるアイコンをクリックして、クリップを選択します。
  2. 目的の編集可能なセルがハイライトされるまで、Tab キーを繰り返し押します。

    編集可能なセルがハイライトされ、編集モードに切り替わります。

  3. セル内に既にデータがある場合は、置き換えたいデータを入力します。
  4. 次のいずれかの操作を行います。
    • 新しいデータを保存して、同じクリップの次のセルを選択するには、Tab キーを押します。

    • 新しいデータを保存して、次のクリップの同じセルを選択するには、Enter キー(Windows)または Return キー(Macintosh)を押します。
      注意: プロジェクトパネルのアイコン表示で、Tab キーを押すと、次のアセットのファイル名がハイライトされ、編集モードに移行します。