PDF (adobe.com)

フレームの保持



指定された時間またはクリップのデュレーション全体に、クリップの 1 フレームを保持して、静止画を読み込んだように見せることができます。クリップの一部でフレームを保持する場合、保持フレームへの速度トランジションまたは保持フレームからの速度トランジションも作成できます。

クリップの一部に対してのフレームの保持

  1. タイムラインパネルでクリップエフェクトメニューをクリックし、タイムリマップ/速度を選択します(クリップエフェクトメニューは、ビデオトラックの各クリップのファイル名の横に表示されます。表示されない場合は、ズームインして表示領域を確保する必要があります)。

    ビデオエフェクトコントロールからのタイムリマップ/速度の選択

    クリップの速度を制御する水平のラバーバンドがクリップの中央にかけて表示されます。クリップには、100% の速度を示す境界線の上下でコントラストが異なる色で影が付けられます。クリップの上部(クリップのタイトルバーの真下)には、白い速度コントロールトラックが表示されます。

  2. Ctrl キー(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながらラバーバンド上をクリックして、速度キーフレーム  を作成します。
  3. Ctrl+Alt キー(Windows)または Option+Command キー(Macintosh)を押しながら、保持フレームを終了させたい位置まで速度キーフレームをドラッグします。

    キーフレームをドロップした位置に、2 番目のキーフレームが作成されます。通常の速度キーフレームと比べて、キーフレームの内側の半分(停止キーフレーム)は角張った状態になります。速度トランジションを作成しなければ、停止キーフレームをドラッグすることはできません。速度コントロールトラックに縦棒が表示されます。これは、保持フレームを再生するクリップのセグメントを表します。

    クリップの保持フレーム部分を示している角ばった速度キーフレームと縦棒

  4. (オプション)保持フレームへの速度トランジションまたは保持フレームからの速度トランジションを作成するには、左側にある速度キーフレームの左半分を左にドラッグするか、右側にある速度キーフレームの右半分を右にドラッグします。

    分割された速度キーフレームの間にグレーの領域が表示され、速度トランジションの長さが示されます。ラバーバンドは分割された速度キーフレームの間に傾斜として示され、それらの間の速度変化が徐々に行われることを示します。

    速度トランジションを作成すると、停止したキーフレームをドラッグできます。1 つめの停止キーフレームをドラッグすると、キーフレームが停止させたい新しいメディアフレーム上にスリップします。2 つめの停止キーフレームをドラッグすると、そのフレームのデュレーションが変化します。

  5. (オプション)青いカーブコントロールを表示するには、速度コントロールトラックの分割されたキーフレーム間のグレーの領域をクリックします。

    保持フレームの分割された速度キーフレーム間のグレーの領域にある青いカーブコントロール

  6. (オプション)速度変化の加速度または減速度を変更するには、カーブコントロールのいずれかのハンドルをドラッグします。

    速度カーブの曲率に従って、速度変化がイーズインまたはイーズアウトします。

    カーブコントロールハンドルのドラッグによる、保持フレームへの速度変化のイーズイン

クリップのデュレーションに合わせたビデオフレームの保持

保持するフレームは、クリップのインポイント、アウトポイントまたはマーカー 0(存在する場合)で指定することができます。

  1. タイムラインパネルでクリップを選択します。
  2. インポイントまたはアウトポイント以外のフレームを保持して使用するには、ソースモニタでクリップを開き、保持するフレームにマーカー 0 を設定します。
  3. クリップ/ビデオオプション/フレームの保持を選択します。
  4. 「保持するフレーム」を選択し、リストから指定方法を選択します。
  5. 必要に応じて、次のオプションを指定して「OK」をクリックします。
    フィルタ保持
    クリップのデュレーションの間、キーフレーム付きエフェクト設定がアニメートされないようになります。エフェクト設定は、保持されたフレームの値を使用します。

    インターレース解除
    インターレース方式のビデオクリップから一方のフィールドを削除し、もう一方のフィールドをコピーします。これにより、ビデオクリップを静止画として扱った場合に生じるフィールドのちらつき(コーミングなど)が目立たなくなります。
    注意: 保持フレームをインポイントまたはアウトポイントに設定した場合、編集ポイントを変更しても保持するフレームは変更されません。マーカー 0 を保持するように設定した場合は、マーカーを移動すると表示されるフレームも変更されます。