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スパンドクリップについて

メディアのファイルサイズ制限を上回る容量が必要なショットテイクを録画すると、ファイルベースのビデオカメラでは別のファイルを作成して、そのショットを中断せずにそのファイルに録画し続けます。この動作は、ショットが複数のファイルまたはクリップにわたる(スパンする)ことから、クリップのスパンと呼ばれています。同じように、カードやディスクが複数枚装填されている場合、ファイルベースのビデオカメラはショットを複数のカードやディスク上のクリップにスパンすることがあります。ビデオカメラは、1 枚目のメディアの空き容量がなくなるまで録画すると、次のメディアの空き容量を使用して新しいファイルを作成し、ショットをそこに録画し続けします。1 つのショットやテイクを複数のスパンドクリップのグループに録画することもできますが、ショットやテイクは 1 つのクリップとして処理するようにデザインされています。

P2 および XDCAM EX の場合、Adobe Premiere Pro では 1 つのショットまたはテイク内のすべてのスパンドクリップが 1 つのクリップとして読み込まれます。クリップの 1 つを選択すると、カード上のショット内のすべてのクリップが読み込まれるため、スパンドクリップが失われることはなく、関連する XML も存在します。ショットのスパンドクリップが 1 つでも欠けている場合、欠けているクリップが該当するショットのどの部分に当たるかに応じて、スパンドクリップが 1 つまたは複数読み込まれます。

スパンドクリップのグループを読み込む場合、クリップの 1 つを選択すると、すべてのクリップが読み込まれます。複数のスパンドクリップを選択すると、スパンドクリップのグループ全体が重複して読み込まれ、プロジェクトパネルに重複するクリップとして表示されます。

スパンドクリップのグループ自体を 2 つの P2 または XDCAM EX カードにスパンする場合は、読み込む前にディレクトリツリー全体をハードディスク上の同じレベルのフォルダにコピーします。P2 メディアの場合のみ、2 つのカードがコンピュータに同時にマウントされている場合に、2 つの P2 カードにスパンするクリップを読み込むことができます。