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カーブカラー補正エフェクトを使用した色とルミナンスの調整

カーブツールはルミナンスカーブと RGB カーブを使って、クイックカラー補正エフェクトや 3 ウエイカラー補正エフェクト同様にシーケンス間のクリップの色を統一したり、クリップ全体の色調整を行います。ただし、調整が 3 色(黒レベル、グレーレベルおよび白レベル)に限られているレベル補正とは異なり、ルミナンスカーブと RGB カーブの場合は、画像の階調全体(シャドウからハイライトまで)を対象として、最大 16 ポイントを調整できます。

プログラムモニタと連動するリファレンスモニタでスコープを開くと、曲線を調整するときに、ルミナンス、クロミナンス、または両方の値を表示できます。ベクトルスコープを使用している場合、スコープの中心から外れた領域に小さい緑のシェーディングが表示されます。中心から外れた領域は、彩度のレベルを定義します。
  1. エフェクトパネルからビデオエフェクトビンの横にある右向きの三角形をクリックして展開し、さらにカラー補正ビンを展開します。
  2. タイムラインパネル内のクリップに、次のいずれかのエフェクトをドラッグします。
    ルミナンスカーブ
    主にルミナンスを調整します。ルミナンスはビデオの色の彩度に影響を及ぼすので、注意して調整します。

    RGB カーブ
    色とルミナンスの両方を調整します。

    注意: タイムラインパネルで適用したいクリップが選択されている場合、エフェクトパネルからエフェクトをエフェクトコントロールパネルへドラッグして適用することもできます。
  3. エフェクトコントロールパネルで、追加したルミナンスカーブエフェクトまたは RGB カーブエフェクトの名前の横にある右向きの三角形をクリックしてオプションを展開します。
  4. (オプション)プレビューオプションを設定するには、次のいずれかの操作を行います。
    • クリップのルミナンスの値だけを表示するには、出力メニューから「ルミナンス」を選択します。このオプションで制御するのは、プログラムモニタのプレビューだけです。このオプションによって、ビデオから色が削除されることはありません。

    • 1 つのモニタでクリップの前と後のビューを表示するには、「分割表示」オプションを選択します。レイアウトメニューでは、上下と左右のどちらに分割表示するかを指定できます。また、前のビューと後のビューの表示の割合を分割比で調整することもできます。

  5. (オプション)特定の色または色の範囲の露光量を補正する場合は、右向きの三角形をクリックして二次カラー補正コントロールを展開します。補正する色を指定するには、スポイトツールまたはほかの二次カラー補正コントロールを使用します。
  6. 曲線を調整するには、次のいずれかの操作を行います。
    • ルミナンスを調整するには、ルミナンスグラフまたはマスターグラフで曲線をクリックしてポイントを追加し、ポイントをドラッグして曲線の形状を変更します。曲線を上に曲げるとクリップは明るくなり、下に曲げるとクリップは暗くなります。曲線の傾きが急な部分は、画像のコントラストが高い部分です。

    • RGB カーブエフェクトを使用して色とルミナンスの両方を調整するには、適切なグラフで曲線をクリックしてポイントを追加し、全カラーチャンネル(マスター)、赤チャンネル、緑チャンネルまたは青チャンネルを調整します。ドラッグして曲線の形状を変更します。曲線を上に曲げるとピクセル値が上がり(明るくなり)、下に曲げるとピクセル値が下がります(暗くなります)。曲線の傾きが急な部分は、画像のコントラストが高い部分です。

    曲線には最大 16 個のポイントを追加できます。ポイントを削除するには、ポイントをグラフの外にドラッグします。

    調整を行うときは、画像のバンディング、ノイズまたは偏光に十分に注意してください。これらの問題が生じた場合は、調整している値を引き下げてください。
フルサイズのグラフィックを表示
元の画像(左)、ルミナンスを調整(中央)、色を調整(右)