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ローリング編集とリップル編集について

2 つのクリップ間の編集ポイント(カット)を調整する場合は、トリミング操作の簡単な応用機能であるローリング編集リップル編集を使用します。これらの編集ツールを使用することで、通常のツールでは複数の手順が必要となる調整も 1 つの操作で行うことができます。リップル編集とローリング編集では、影響を受けるフレームがプログラムモニタに左右に並んで表示されます。

ローリング編集中のプログラムモニタとタイムライン

ローリング編集

ローリング編集では、隣接するアウトポイントとインポイントが同じフレーム数だけ同時に追加または削除されます。この編集方法では、クリップ間の編集ポイントが追加または削除したフレーム分だけ移動されますが、ほかのクリップの時間位置とシーケンスの合計デュレーションは維持されます。Alt キー(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながらローリング編集を開始すると、ビデオクリップとオーディオクリップのリンクを一時的に解除して、片方のトラックだけを編集できます(L カット編集または J カット編集とも呼ばれます)。

ローリング編集の場合、編集ポイントを前にドラッグすると、前のクリップが短くなり、後続のクリップが長くなって、プログラムのデュレーションが維持されます。

リップル編集

リップル編集では、クリップがトリミングされ、トリミングした分だけトラック内の後続のクリップが移動します。リップル編集でクリップを短くすると、その編集ポイントの後ろにあるすべてのクリップが前に移動します。また、クリップを長くすると、その編集ポイントの後ろにあるすべてのクリップが後ろに移動します。リップル編集では、編集ポイントの片側にあるスペースもクリップとして扱われ、クリップと同様に移動します。Alt キー(Windows)または Option キー(Macintosh)を押しながらリップル編集を開始すると、ビデオクリップとオーディオクリップのリンクを一時的に解除して、片方のトラックだけを編集できます。

リップル編集の場合、編集ポイントを前にドラッグすると、前のクリップとプログラム全体のデュレーションが短くなります。