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1 つまたは複数のクリップの速度およびデュレーションの変更

クリップの速度とは、クリップが録音または録画されたときの速度に対するクリップの再生速度です。編集前のクリップは標準速度、つまり 100 % の速度で再生されます(ソースフッテージのフレームレートとシーケンスのフレームレートが異なる場合でも、シーケンスは自動的に調整され、適切な速度で再生されます)

タイムラインパネルでは、クリップの速度の変化は、元の速度に対する割合としてパーセント値で表示されます。

クリップの速度を変更すると、再生時にソースのフレームが省略されたり、同一のフレームが繰り返されることで、クリップの再生速度が速くなったり遅くなったりします。速度を変えると、クリップが同時にトリミングされないかぎり、デュレーションもこれに対応して変更されます。例えば、クリップの速度・デュレーションダイアログボックスでデュレーションと速度を連動させないように設定することができます。その場合、速度を速くすると、Adobe Premiere Pro では、使用するクリップ数を増やしてインポイントからアウトポイントまでのデュレーションが調整されます。反対に速度を遅くすると、使用するクリップ数を減らしてデュレーションが調整されます。

複数のクリップを選択した場合、速度とデュレーションの連動を解除してから、クリップのデュレーションを変更できます。例えば、すべてを同じデュレーションで持続するだけの目的で速度を変更する場合がこれに該当します。

インターレースフィールドを含むクリップの速度を変更する場合、フィールドの処理方法を調整できます。特にクリップの元の速度よりも遅くする場合は、調整が必要になります(インターレースクリップまたはノンインターレースクリップの作成を参照してください)。

クリップのデュレーションは、インポイントからアウトポイントまでの再生にかかる時間の長さです。ビデオクリップまたはオーディオクリップのデュレーションを設定して、速度を上げたり下げたりしてデュレーションを調整できます。静止画クリップの場合も同じことができますが、速度は変わりません。

複数のクリップの速度とデュレーションを同時に変更できます。

4 ポイント編集操作で、デュレーションに収まるようにクリップの速度を設定することもできます。
  1. タイムラインパネルまたはプロジェクトパネルで、1 つまたは複数のクリップを選択します。連続したグループを選択するには、Shift キーを押しながらクリックします。連続していないクリップを選択するには、Ctrl キー(Windows)または Command キー(Macintosh)を押しながらクリップをクリックします。プロジェクトパネルで、ビン内およびネストされたビン内のすべてのクリップの速度またはデュレーションを変更するには、ビンを選択します。ビン内のシーケンスやオフラインクリップなどのメディア以外のクリップは、変更されません。
  2. クリップ/速度・デュレーションを選択します。
  3. 次のいずれかの操作を行います。
    • 選択したクリップの速度を変更せずにデュレーションを変更するには、連動ボタンをクリックして切断されたリンク  を表示します。連動を解除すると、デュレーションを変更せずに速度を変更することもできます。

      速度はパーセンテージの設定のままでクリップがトリミングされるか、デュレーションはパーセンテージの設定のままでクリップの速度が変更されます。

    • クリップを逆方向に再生するには、「逆再生」をオンにします。

    • 速度やデュレーションが変わってもオーディオの現在のピッチを維持するには、「オーディオのピッチを維持」をオンにします。

    • 変化する隣接のクリップに合わせて移動させるには、「変更後に後続のクリップをシフト」をクリックします(このオプションは、タイムラインパネルでクリップの速度やデュレーションを変更する場合にだけ使用できます)。

  4. 「OK」をクリックします。