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基本エフェクトについて

タイムラインパネルにクリップを追加すると、基本エフェクトが自動的に適用されます。基本エフェクトはクリップ固有のプロパティを制御するエフェクトで、クリップを選択したときにエフェクトコントロールパネルに表示されます。エフェクトコントロールパネルで、すべての基本エフェクトを調整できます。また、プログラムモニタ、タイムラインパネル、オーディオミキサーを使用して簡単にエフェクトを制御することもできます。基本エフェクトには、次のコントロールがあります。
モーション
クリップのアニメート、回転およびスケール、アンチフリッカープロパティの調整、ほかのクリップとの合成などを可能にするプロパティがあります(プログラムモニタでのモーションエフェクトの調整について詳しくは、位置、スケールおよび回転の調整およびプログラムモニタでのモーションのアニメートを参照してください)。

不透明度
オーバーレイ、フェード、ディゾルブなどのエフェクトのために、クリップの不透明度を制御します(タイムラインパネルでの不透明度エフェクトの調整について詳しくは、クリップの不透明度の調整を参照してください)。

タイムリマップ
クリップの任意の部分で再生速度を遅くしたり、速めたり、逆再生したり、フレームを保持したりすることができます。また、これらの変化の速度を微調整することもできます。

ボリューム
オーディオが含まれているクリップのボリュームを制御します(ボリュームエフェクトの調整について詳しくは、キーフレームを使用したトラックボリュームの調整エフェクトコントロールでのボリュームの調整オーディオミキサーでのトラックのボリューム設定を参照してください)。

基本エフェクトは各クリップに組み込まれているので、プロパティを調整するだけでアクティブにすることができます。

Adobe Premiere Pro では、標準エフェクトをレンダリングした後に基本エフェクトがレンダリングされます。標準エフェクトは、エフェクトパネルに表示されている順番で上から順にレンダリングされます。標準エフェクトは、エフェクトコントロールパネル内でドラッグ操作により任意の順番に並べ替えることができますが、基本エフェクトの順番を並べ替えることはできません。

基本エフェクトとモーションエフェクトのレンダリング順序を変更する場合は、それぞれ標準エフェクトまたはトランスフォームエフェクトのエフェクトを使用します。また、不透明度エフェクトにはアルファチャンネルエフェクトを、基本エフェクトにあるボリュームエフェクトにはボリュームエフェクトを使用してレンダリング順序を変更することができます。これらの標準エフェクトは基本エフェクトとまったく同じではありませんが、同等のプロパティがあります。